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損益分岐点の数量計算

固定費を回収する最初の整数数量、その数量での売上、現在の営業損益、安全余裕率、目標利益に必要な数量を計算します。

損益分岐点の数量計算

結果が不要な場合は、現在数量または目標利益を空欄にします。

すべての金額で同じ通貨、単位、期間を使ってください。通貨換算は行いません。

損益分岐点分析

単位あたり限界利益

¥40

限界利益率

40%

最初の整数損益分岐点数量

1,250

分岐点数量での売上: ¥125,000

損益分岐点数量の計算方法

1期間分の固定費、1単位あたりの販売価格と変動費を入力します。価格から変動費を引いた額が、固定費の回収に使える限界利益です。現在の販売数量と目標利益は任意です。

単位あたり限界利益が正の場合、固定費を限界利益で割り、整数に切り上げます。目標数量では、目標利益を固定費に加えて同じ計算をします。売上は整数数量に入力価格を掛けた額です。

例として、固定費が1,000 JPY、価格が25 JPY、変動費が15 JPYなら、単位あたり限界利益は10 JPYです。固定費を回収する最初の整数数量は100個で、その売上は2,500 JPYです。現在120個を販売している場合、計算上の営業利益は200 JPYです。500 JPYの目標には150個必要です。

安全余裕は現在の数量と損益分岐点数量との差です。現在の数量が分岐点を下回ると負になることがあります。現在の数量がゼロの場合、割合は定義されません。限界利益がゼロ以下なら、販売を増やしても正の固定費を回収できません。

手順

  1. 同じ期間と単位で固定費、価格、変動費を入力します。
  2. 必要に応じて現在の整数販売数量と目標利益を入力します。
  3. 最初の整数分岐数量、現在の損益、達成可能な場合は目標数量を確認します。

計算例

1期間について、固定費1,000 JPY、単価25 JPY、単位あたり変動費15 JPY、現在の販売数量120個、目標利益500 JPYを入力します。限界利益は1個あたり10 JPYで、価格の40%です。損益分岐点は100個で、その数量での売上は2,500 JPYです。

120個の場合、計算上の営業利益は120 × 10 JPY − 1,000 JPY = 200 JPYです。安全余裕は20個、現在数量の16.67%です。500 JPYの目標には150個必要です。これは入力した前提に基づく計算であり、売上予測ではありません。

この計算を使う場面

固定費、価格、単位コストが費用回収に必要な整数数量にどう影響するかを確認できます。すべての金額で同じ通貨を使い、固定費と利益の期間もそろえてください。

複数の商品を扱う場合、単一商品の結果だけでは全体の商品構成を表せません。想定販売構成で加重した限界利益が必要です。入金時期や利用可能な現金の分析には、別のキャッシュフローモデルを使います。

入力時によくある誤り

材料費や販売手数料など、数量ごとに変わる費用は変動費に含めます。家賃のような期間費用は固定費にします。基本料金と使用量に応じた費用がある場合は分けて入力します。

価格と変動費は同じ単位の値を使い、固定費は対象期間に合わせます。値引き、商品構成、能力上限、費用変動があると、単位費用一定の前提が当てはまらないことがあります。

損益分岐点数量の式

単位あたり限界利益 = 販売価格 − 単位あたり変動費

限界利益率 = 単位あたり限界利益 / 販売価格 × 100

損益分岐点数量 = 切り上げ(固定費 / 単位あたり限界利益)

損益分岐点売上 = 損益分岐点数量 × 販売価格

目標利益の必要数量 = 切り上げ((固定費 + 目標利益) / 単位あたり限界利益)

現在の営業損益 = 現在数量 × 単位あたり限界利益 − 固定費

安全余裕数量 = 現在数量 − 損益分岐点数量

安全余裕率 = 安全余裕数量 / 現在数量 × 100

切り上げにより、数学上の境界以上となる最初の整数数量を求めます。売上はこの整数数量で計算するため、固定費を上回る場合があります。限界利益と固定費がどちらもゼロなら、どの数量でも計算上の利益はゼロとなり、唯一の分岐数量はありません。限界利益がゼロ以下で固定費が正なら、分岐点には到達できません。

前提と制約

このモデルは1商品、1期間を対象とします。販売価格と単位あたり変動費が一定で、固定費は生産量で変わらず、数量は整数で数えられると仮定します。商品構成、価格や費用の変化、能力上限、在庫、税金、資金調達、需要、入金時期は扱いません。すべての金額で同じ通貨と期間を使ってください。単位あたり限界利益が正でも、商品や事業の採算性を証明するものではありません。

用語

単位あたり限界利益
販売価格から単位あたり変動費を引いた額です。計算上の営業利益に加わる前に、固定費を回収します。
損益分岐点数量
単位あたり限界利益が正の場合に固定費を回収する最初の整数数量です。売上はその整数数量で示します。
安全余裕
現在数量から損益分岐点数量を引いた値です。割合の分母は現在数量であり、ゼロの場合は定義されません。

関連する分析との比較

この結果は単一商品を対象とします。商品構成を扱うには、想定販売数量で加重した限界利益が必要です。粗利益率は販売価格と商品コストを比べますが、コストの定義が異なる場合があります。

損益分岐点数量から、顧客の支払日や請求書の期日は分かりません。支払時期や利用可能な資金の確認にはキャッシュフロー計算が必要です。

よくある質問

損益分岐点数量を切り上げるのはなぜですか?

結果は整数数量です。固定費を限界利益で割った値が142.86なら、142個では固定費を回収できず、143個が回収できる最初の整数数量です。売上は小数の境界値ではなく143個で計算します。

単位あたり限界利益とは何ですか?

販売価格から単位あたり変動費を引いた額です。この金額で固定費を回収します。固定費を回収した後は、価格と単位コストが一定なら、正の限界利益が計算上の営業利益を増やします。

限界利益がゼロまたは負の場合はどうなりますか?

ゼロなら、販売を1個増やしても固定費の回収額は増えません。負なら、販売を増やすほど計算上の損失が大きくなります。固定費が正なら分岐点には到達しません。固定費と限界利益がともにゼロなら、どの数量でも利益はゼロで、唯一の数量はありません。

現在数量がゼロだと安全余裕率が定義されないのはなぜですか?

割合は数量差を現在数量で割ります。現在数量がゼロだと分母もゼロになり、割合は定義できません。ゼロを明示的に入力した場合、現在の営業損益には固定費分の損失を表示できます。

限界利益が正なら、商品や事業の採算性が証明されますか?

いいえ。入力価格が単位あたり変動費を上回ることだけを示します。購入者の有無、能力の余裕、関連する費用や制約の網羅性は判定しません。

関連ツール

商品構成には複数商品の損益分岐点計算、商品ごとの利益率には粗利益率計算、資金の時期にはキャッシュフローツールを使います。